平野啓子 さん
ひらの けいこ
静岡県出身。2歳の時現在の府中市へ。早稲田大学在学中にミス東京に。東京都歴史文化財団を経て、NHKニュース「おはよう日本」のキャスターや、大河ドラマ「毛利元就」語り、教育テレビ「おはなしのくに」童話の語りなど。語りを総合芸術として、語りの世界に新境地を開き高い評価を得ている。文化庁芸術祭大賞、松尾芸能賞優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞など受賞。現在教育テレビ「NHK短歌」の司会などに出演。その他、文化講演や、語りのCD、ビデオ、著書などの出版活動も。武蔵野大学非常勤講師 (日本文化研究)。
人生を変えた作品「しだれ桜」と「蜘蛛の糸」
昨年、NHK大河ドラマ「義経紀行」で聞いたあの語り口はまだ記憶に新しい。
語り部平野啓子さんの声が、心地よい響きとなって聞く人の心に伝わってくる。テレビの映像をとおし、直接視聴者に語りかけるようなナレーションは、柔らかな春の陽ざしの中にいるような穏やかさを感じさせる。
「朗読」と「語り」の違いをうかがってみると…。
作者の筆の息づかいを忠実に表現するのが朗読だとしたら、語りは心の中に作者の息づかいを刻み込んで、自分の心の表現として伝えるものだという。そのために、語る文芸作品は、全てを暗唱している。語り部の感動をそのまま伝える語りを総合芸術として新境地を開いた平野啓子さん。
初舞台は、芥川龍之介作「蜘蛛の糸」だった。舞台「平野啓子語りの世界」で川口松太郎作「鶴八鶴次郎」を語り、平成9年度文化庁芸術祭大賞を受賞。続いてNHK芸術劇場では瀬戸内寂聴作「しだれ桜」でギャラクシー賞奨励賞を受賞した。
「これらの作品によって、私の心が癒され、私の人生が大きく変化していきました。語りを支えてくれている大好きな作品です」
平野さんの心に強い感動を与えた作品は、舞台の独演会でも多くのリクエストを呼んでいる。
心が癒される優しい声の持ち主は、やはり人へのまなざしも温かい。
「語りかける相手がいて語りが始まります。対面していると、相手の心の変化が見えてきますね。口元が笑っていても膝の上の置いた手が握り拳になってふるえていたりして。そんなとき、相手の心を思いやる言葉をかけてあげられれば、心が通います」
対面しているからこそ理解できる心の変化に優しく語りかける対話が必要、と。
そんな平野さんもかつては劣等感で悩んだ時代があったという。
「でもある日、文字を見ると声を出して読む癖があることに気がついて早速『銀河鉄道の夜』を買い、朗読を始めました。夢中になってもっと上手になりたい!と思いました」
語りの師 鎌田弥恵さんとの出会い
気がついたら、文字を読めるようになった幼い頃から、いつも声を出して本を読んでいた。
「黙読ができなかったんですね。畳の上で腹這いになって、母の楽しい話を聞いていることも多かったですね」
そして語りの師、鎌田弥恵さんとの必然的な出会い。「語りの世界がダイナミックに広がっていくような瞬間でした」
来る2月6日、多摩の民話を語る平野さんの講演が府中で開かれる。
講演会
| 講師 | 語り部 平野啓子氏 |
|---|---|
| 日時 | 2006年2月6日(月)午後2時〜3時30分 |
| 会場 | 府中グリーンプラザ「けやきホール」(京王線府中駅前) |
| 参加費 | 無料 |
| 定員 | 450名(定員を超えた場合は抽選) |
| 申込締切 | 2006年1月10日(火)当日消印有効 |
| 申込方法 | 往復はがきにて申込。往信裏面に (1)講演会聴講希望 (2)氏名 (3)年齢 (4)住所 (5)電話番号を記入。返信表面に、申込者の住所、氏名を記入。 |
| 申込先 | 〒183-0056 府中市寿町1-5-1府中市役所府中駅北第2庁舎6F 多摩交流センター「講演会」係 |
| 問い合わせ先 | 多摩交流センター TEL:042-335-0100 |
ひと
もしもししんぶん 2006/01/05 号掲載







