旅は元気で
定年退職後の生活は人様々です。野菜作りに毎日畑に出る人もいれば、豪華な船旅を重ねて羨ましい生活の知人もいます。
その知人が最近少し元気がなく、自慢気な土産話も聞こえてこないので心配になりました。「計画はあるんだけれど、体の調子が良くないので…」と残念がっています。旅先で具合が悪くなって、知っているのはホテルと病院だけだったと言うのでは、ハッピーではありません。旅費不足なら仲の良い友人から借りることもできますが、体力ばかりは一時借用できません。そこで旅に出る時は保険をかけることが必要になります。
私自身40年も海外取材を続け、必ず旅行総合保険をかけていますが、使用したのはカナダでスケートし手首骨折した時だけ。一度医師に診てもらっただけで、翌日には帰国。領収書を保険会社に届け、後日入金されました。この程度では保険のありがたさが実感できませんが、いつどんな災害に遭遇するかわかりませんので、保険は必要です。海外で、いざとなったら救急車を呼んで病院へと考えますが、この救急車は、日本のように無料のところは数える程しかありません。有料でしかも高額の国もあってびっくりさせられます。
笑い話のように伝えられている話があります。急病で病院に運ばれ、医師が手術しようとして、患者に「支払いができるか?」と聞きます。イエスなら手術が始まりますが、ノーなら医師は患者をそのままにしてさっさと帰ってしまうそうです。まさか、と思いたいのですが本当のようでした。
日本の医療は進んでいますから、もし外国で体調を壊したら、すぐに日本に飛んで帰り、機内でスチュワーデスに話をして、空港に救急車を待機してもらうのがベストの方法ではないでしょうか。
知人のように好きな船旅を一時ストップしたのは賢明です。もちろん船には医師が乗船していますが、陸の病院のようにはいきません。旅は元気で出かけ、無事帰るのが最も大切なことです。
旅を100倍楽しむ法
もしもししんぶん 2007/06/28 号掲載




