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車川寿一

がん・生活習慣病の予防法

国立がんセンターは、『がんを防ぐための12カ条』を示してきました。最近では、「科学的根拠に基づくがん予防」として、より具体的な予防法を掲げています。

  1. タバコは吸わない。他人のタバコの煙を可能な限り避ける。
  2. 適度な飲酒。1日あたりエタノール量に換算して約23g以内 (日本酒なら1合程度)。飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。
  3. 食事は偏らずバランス良く。
    • 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限に。食塩として1日10g未満。特に塩分濃度が10%程度の高塩分食品は、週に1回以内。
    • 野菜・果物不足にならない。野菜は毎食、果物は毎日食べて、少なくとも1日400gとる。
    • 熱い飲食物、保存・加工肉の摂取は控えめに。
  4. 定期的な運動の継続を。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動。週に1回程度は汗をかくような運動。
  5. 成人期での体重を維持 (太り過ぎない、やせ過ぎない)。具体的には、中年期男性のBMIで27を超さない、21を下まわらない。中年期女性では、25を超さない、19を下まわらない。
  6. 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。がんを引き起こすウイルスへの感染を予防する。

詳しい解説は、同センターのホームページなどをご参照ください。

さて、ここでこれらの項目をご覧になってお気づきの方がいらっしゃるかと思われますが、これら予防法の多くは、まさに、高血圧・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症といった生活習慣病の予防または進展の防止法にもなっています。生活習慣病は心臓病・脳卒中の重大な危険因子であり、がん・虚血性心疾患・脳卒中が日本人の3大死亡原因であることから、前述の予防法は、実は大変重要な意味をもつことが分かります。明るく健康的な人生を送るためにも、生活習慣の総点検をしてみてはいかがでしょうか。